20年も前の話⑦

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もう私たち二人の手におえない。

 

何度も産み、育てることを

 

考え、話し会いましたが

 

私が両親から逃れるため

 

ここを出たいという強い希望があり

 

やっぱりだめだということになりました。

 

新聞配達しながら食べて行ってる

 

同級生のご両親の話もしたり

 

何とかなるとも思ったんですが、

 

私がここから離れたいという希望が強すぎたんです。

 

女医さんが診てくれるという

 

沿線の遠目の病院をタウンページで探し

 

主人と二人で受診しました。

 

確かに宿っていると

 

エコーを見せてくれて。

 

プリントしてくれました。

 

帰りの電車で、

 

私は珍しく一言も

 

しゃべりませんでした。

 

座席に座らずドアのところに立ったまま

 

外の景色を見ていました。

 

主人もしゃべりませんでした。

 

ただ黙って私たちは地元の駅を降り

 

それぞれの家に帰りました。

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