五年前のこと

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そんな見え透いた嘘も信じて疑わなかった私。

 

 

他に女がいるなんて……

可能性も考えなかった。

 

LINEの返信が遅くなり

既読さえつかなくなった。

 

電話してもワンコールで

自動音声に……

 

 

でもある雪の日、

さすがに外にで寝るのは死んでしまうとと

小さな娘を車に乗せ、

旦那の職場に向かった。

 

職場はすでに閉まっていて、

だれもいなかった。

 

いるはずがなかった。

 

でも主人は近くにいると、

信じて疑わなかった。

 

きっと寝てしまっているんだと。

携帯に気づかずにいるんだと。

 

車の車内の温度をさげないように

ときどきエンジンを回し。

 

私は外をうろうろしたり。

娘の乗っている車から目を離さないように。

3時を過ぎたころ……

 

 

どこかで生きていてくれることを信じ

旦那の職場を後にした。

 

 

 

世界で一番寒い夜だった。

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